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第2回患者友の会「脳卒中の診断と治療について」

第2回 「脳卒中の診断と治療について」


       講師 : 大勝秀樹 医師

 

卒然として中る脳卒中

大勝病院の患者様・ご家族を対象にして始まった医療講座、第2回「患者友の会勉強会」は平成23年7月16日(土)開かれ、大勝秀樹医師が「脳卒中の診断と治療」と題して話しました。今回から参加された方々にアンケート形式で感想、意見を求めたところ、好評で「とても良い勉強になる。分かりやすく、また参加したいと思った」「正しい生活習慣を身につけることが如何に大事かということを再認識した」「主人が退院したばかり。本日学んだことを参考に主人共々、日々の生活を大事にしていきたい」などの声が寄せられました。

講座は前回のパーキンソン病に続いて「神経内科の病気のお話」第2弾。大勝医師はまず脳卒中について「卒然として中(あた)る。さっきまでは元気だったのに…」といった語源を紹介、にわかに発症し、いったん発症すれば急死あるいは長期療養を要する怖い病気であることを、あらためて印象づけました。

そして、脳卒中には大別して、脳の血管が破れる脳出血・くも膜下出血と、脳の血管がつまる脳梗塞があり、脳梗塞はさらにアテローム血栓性脳梗塞、ラクナ梗塞、心原性脳塞栓症に分類されるとし、病気の種類と仕組みを知ることが予防の第一歩であると、それぞれの病気の特徴について説明しました。
 

脳梗塞は生涯 再発予防薬服用の必要

また近年、脳出血による死亡率は減少し、脳卒中の主流は脳梗塞に移っていることから、脳梗塞について時間を割いて詳述。「脳梗塞は再発しやすい病気で、10人に1人は1年以内に再発し、2人に1人が10年以内に再発している」「脳梗塞患者の4人に1人は再発予防薬の服用を中断し、3人に1人は生涯服用の必要性を理解していない」と統計上の数字をあげて注意を喚起し、治療を続けることの重要性や、正しい生活習慣の積み重ねが再発予防につながることなどが強調されました。

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