通院及び入院、治療で御来院頂いている皆様、そして、医療連携で御協力頂いている医療機関や施設の皆様、日頃より運営に対する御理解、御協力、誠にありがとうございます。
この度、我々大勝病院は建て替え、移転の運びとなりましたことから、その概要について紹介させていただきます。
新病院は2018年9月に建設着工し、2020年2月に完成しました。4月13日の開院に向けて、新たな医療機器や家具の搬入を行い、着々と準備が進んでおります。
大勝病院は開業以来、神経内科疾患の専門的医療、脳卒中や神経難病による障害に対するリハビリ、障害があり地域で生活される方のかかりつけ機能を担って参りました。
今回の新病院でも、それらの機能がしっかりと発揮できるよう設計いたしました。これからの地域医療構想において、当院の役割としましては、主に回復期機能、慢性期機能を提供していきます。そのためには、なんと言ってもリハビリ環境の充実を目指します。そこで、建物1階の敷地をめいっぱい使用したリハビリセンターを備えました。そして、かかりつけの方が合併症で入院される際は、重症肺炎等でも集中治療を提供し易くするため、一般病棟に観察ケアユニットを設けました。
神経難病や脳卒中後遺症による障害をお持ちの方が、合併症で入院された際は、合併症の治療はもちろんですが、原疾患のコントロールやリハビリも必要になります。そう言った治療に対応出来るよう、新病院から新たに地域包括ケア病棟を新設します。現在、既にある回復期病棟に加え入院でのリハビリができる環境を拡充させました。
これらの医療を支える医療機器ですが、今回、全て最新の機器に刷新しております。目玉となるのは、脳卒中などの脳病変の診断に欠かせないMRIです。以前より当院ではMRIを用いた診療は行っておりましたが、今回は高い磁場強度である「3テスラMRI」の最新機器を導入しました。これによって、微小病変や脳動脈瘤の検出、高精度の脳形態評価などが可能になります。また、現代のパーキンソン病診断では欠かせない診断機器となった核医学検査も、新たに導入しました。こちらはパーキンソン病診断のみならず、脳血流評価、てんかんfocus検索、原因不明の炎症病変検索が可能になります。
新病院建設に伴い、大勝病院は質の高い医療介護の提供を目指します。2020年4月は、我々医療法人三州会にとっても新たな門出になります。これからの新しい大勝病院に何卒御期待下さい。