当院のリハビリは明るく楽しくが基本です。患者さまとコミュニケーションをとりながら、和やかにリハビリができるよう心がけております。
リハビリテーション施設基準
- 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)
- 運動器リハビリテーション料(Ⅰ)
充実のリハスタッフ数
大勝病院のリハビリ専門スタッフは、各専門分野でも全国平均を上回る人数を揃えています。ひとりひとりに目を配り、きちんとサポートさせていただくには必要な人数なのです。
職種別人数配置
理学療法士 | 59名 |
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作業療法士 | 42名 |
言語聴覚士 | 13名 |
臨床心理士 | 0名 |
物療スタッフ | 4名 |
サポート体制
ニューロリハビリテーション
最近、脳卒中のリハビリテーションが変わりつつあります。これまで脳卒中での脳の運動回路が壊れて運動麻痺が起ると、初期の自然回復の後は、それ以上の回復は難しいというものでした。
しかし最近の様々な研究で、効率の良いリハビリテーションを行うと、壊れた運動回路が再構築される可能性が人間にはある(脳の可塑性)ということがわかってきました。
促通反復療法(川平法)
効率の良いリハビリテーション手法の一つが、鹿児島大学名誉教授 川平和美先生の30年に及ぶ研究と臨床経験を元に考案された促通反復療法(川平法)です。主に脳血管障害(脳卒中)後の神経路の再建と強化を目的として用いられている。脳卒中で壊された運動神経を、反復治療によって新たな神経を刺激して回路を作ります。神経が興奮状態ではいけないので、リラックスした姿勢で緊張感を解き、脳から指令を送ります。1セット50回が基本で、早い時期からの訓練が大事です。マスコミでも取り上げられ、当院でも、作業療法士や理学療法士が直接指導を受け、促通反復療法を実施できる病院として、現在多くの患者様に川平法による訓練を行っております。
ロボットスーツHAL®(Hybrid Assisive Limb)
ロボットスーツHAL®(以下HAL)は身体機能を改善・補助・拡張することが出来る世界初のサイボーグ型ロボットです。
動作原理
- まずは「歩きたい」と考える。
- 信号を受け取り筋肉が動く。
- 信号をHALが読み取る。
- 思い通りにHALが動く。
- 脳が動きを学習する。
歩きたいと考えることで、人間の脳は神経を通して信号を、その動作に必要な筋肉に送り出していきます。脳から送られた信号をそれぞれの筋肉が受けることで、考えた動作に合わせて必要な力の分だけ筋肉を動かすことが出来ます。センサーを動かす筋肉の皮膚表面に装着し、装着した人の考えをセンサーを通してHALが認識します。HALは認識した動作に合わせて装着した人の意思に沿って普段より大きな力を出すことが可能です脳は実際に体がどのように動作したのか確認します。HALを用いて「歩く」という動作を繰り返して行うことで、脳が歩くための力の使い方を学習していきます。
リハビリ現場では、自力で歩けない重度の患者様に装具を使用したり、数人で介助して歩行する練習が行われています。歩行動作を練習するためには、圧倒的な「練習の量」が必要となります。HALを一定期間装着して治療を行うと、脳・神経・筋系の機能再生が促進され、身体機能が改善される。より的確に効率的な治療効果を得るために、HALでの歩行リハビリが推奨されており、早期回復が期待されている。
HAL下肢タイプ
HAL単関節タイプ
LSVT
パーキンソン病は神経難病の1つで、手が振え、歩行などの動作が徐々に小さく、遅くなる病気です。現在日本国内に約15万人、世界中で400万人の患者がいると推定され、15年後には倍増すると言われています。治療方法はこれまで投薬の場合がほとんどでしたが、薬とリハビリの併用で効果が増大することが分かり、アメリカで新しいリハビリ方法が生まれました。本疾患は1960年に「神経伝達物質・ドーパミンを作り出す神経の障害が原因」と判明。運動神経自体に障害はなく、調節する神経に支障が起きるものです。発症初期から身体を大きく動かすことで、症状・進行は抑えられ、投薬も減らせると分かりました。そこで開発されたのが、LSVT LOUD(発話障害に対する治療法)、LSVT BIG(運動障害に対する治療法)と呼ばれる新リハビリ方法。その効果は顕著で世界で注目されています。
理学療法
主治医・リハ医の診断に基づき、患者さまの動作能力を正確に評価し、患者さま個々にプログラムを立てます。
負荷式リフトPOPO
ウォークエイド®
オールインワン
筋力増強訓練
集団訓練
床上訓練
神経筋促通訓練
装具処方
負荷+トレッドミル
歩行訓練
立位バランス訓練
作業療法
患者さま一人一人の日常生活活動の状況や残存能力・興味・ニーズ・目標などを把握したうえで治療計画を 立案し、個々の作業療法を提供しています。
LSVT療法
磁気刺激装置パスリーダー
上肢動作訓練、リーチ動作訓練
低周波
言語聴覚療法
患者さま一人一人のコミュニケーション能力の改善と、口から食べることへの取り組みに対して 治療計画を立案し、個々のサービスを提供しています。
嚥下訓練