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第13回患者友の会勉強会~神経内科の病気のお話~

脳卒中のリハ~促通反復療法(川平法)

         講師 : 片平誠、坂元剛(作業療法士)

                                   後藤達志、牧智弘(理学療法士)    

 

大勝病院の患者さま・ご家族を対象にした医療講座・第13回「患者友の会勉強会~神経内科の病気のお話~」は10月27日、大勝病院1階作業療法室にて開催いたしました。今回は“みんなで促通反復療法(川平法)にチャレンジしよう!?上肢編?”と脳卒中リハビリテーションの実技指導を行いました。
 病気と闘う肉親を思い、一日も早く手足を動かせるようにしてあげたいと指導を受けるご家族の一生懸命な様子は胸を打つものがあり、リハスタッフの細やかな指導も好評を呼んでいました。
 川平法は、脳血管障害者などの片麻痺回復のための運動療法として注目されている療法です。当院でも、開発者の鹿児島大学病院霧島リハビリテーションセンターの川平和美教授に指導を受けた作業療法士(OT)や理学療法士(PT)が施術を行い、成果をあげています。
この日はまず、麻痺した手足を繰り返し動かすことによって、脳卒中で壊れた神経回路とは別の神経回路に刺激を伝え、それを再生・強化して機能回復を目指す促通反復療法のメカニズムを、図解を示しながら後藤達志PTが解説。実技指導に入りました。
実技では、初めにOT2人が患者役と施術者役になって、上肢5パターン、下肢3パターンの療法の基本を公開、その後、参加者の皆さんに上肢の訓練に取り組んでもらいました。簡単なようで、肘の曲げ具合、動かす指の力の入れ具合など微妙なところがあって難しそうでしたが、参加された家族の皆さんは熱心そのもの。設営された6台の施術台をいっぱいに使って、入れ替わり立ち替わり、予定された1時間があっという間に過ぎました。「介助者にとっては短いでしたが、患者にとっては適切な時間だったのでは」とご家族のお一人。
最後に大勝巖作業療法科長があいさつ。「川平法は繰り返すことに意義があります。繰り返すことによって回復は早まります。病院のリハビリテーションだけでなく、ぜひマスターしておうちでも行ってください」

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