「脳卒中のリハ~促通反復療法(川平法)」
講師 : 後藤達志、牧智弘(理学療法士)
片平誠、坂元剛(作業療法士)
大勝病院の患者さま・ご家族を対象にした医療講座・第14回「患者友の会勉強会~神経内科の病気のお話~」は11月24日、大勝病院2階理学療法室にて開催いたしました。今回は“みんなで促通反復療法(川平法)にチャレンジしよう!?下肢編?”と脳卒中リハビリテーションの実技指導を行いました。
前回に劣らず熱心に実技指導を受けていらっしゃいました。
川平和美鹿児島大学教授の開発による促通反復療法は、脳血管障害等により麻痺した片側の手足を繰り返し動かすことによって、脳とつながる神経回路を再建して機能回復を目指す運動療法です。
今回は、下肢2パターン(股関節屈曲・内転⇔仲屈・外転)と歩行パターンの三つの訓練方法についてリハスタッフが紹介、そのあと実技指導を行いました。
下肢の二つの訓練パターンは、横臥しリラックスした姿勢で肢を動かし、神経回路の再建を目指しますが、歩行パターンは健側に重心を置くことで、麻痺肢の緊張をなるべく抑えた歩行訓練法です。今回も、力を入れ過ぎず、本人の意識した動きを引き出し、繰り返し行うことの大切さが力説されていました。
参加者からはこの日も好評で、次のような声が寄せられました。
「具体的なやり方を見せていただいたので、とても勉強になりました」
「川平法は難しいという先入観がありますが、少しずつでも覚えられたらと思っています」
「難しかったが、丁寧に教えていただいて感謝しています」
「先生方がなさっているのを見ていると、ああするんだ、と思うのですが、実際してみるとポイントが当たらず、難しい。少しでも主人の手伝いになればいいなあと思っています。またの機会があれば勉強したいです」
「家族としてとても助かります。自宅で思い出しながら頑張ります」
要望も頂きましたので、少しずつでも改善し受講してよかったと思われるような勉強会としていきたいと思います。