第19回患者友の会勉強会
~ 脳卒中のリハビリテーション ~
病院で料理教室だって? 昔だったらそんな馬鹿なことが、と怒られそうですが、その「料理教室」が、大勝病院の1階作業療法室で開かれました。でも、おいしい料理を作るとか、新しい調理方法を学ぶといったものではありません。ごく初歩的な包丁の使い方、それも「片手で野菜を切るには」がテーマです。題して「脳卒中のリハビリテーション〈片手で料理しよう~下ごしらえ編~〉」。
8月17日開かれた第19回大勝病院患者友の会勉強会は、病気の後遺症で片手の不自由な患者さんたちが包丁を握って、ジャガイモの皮むきやキャベツ刻みに挑戦、いつもの講演中心とは趣の違う勉強会となりました。
脳卒中などの後遺症で片麻痺の症状が残った患者さんが、退院して自宅に帰った際、どうしても台所に立たなければならない時、一番不安なのは、火を扱ったり、包丁を握ったりすることではないでしょうか。当院のリハビリテーション部作業療法室では、こうした患者さんのために調理訓練やそれに付随した買い物訓練を常時行っていますが、今回の勉強会は、7月に続く「脳卒中のリハビリテーション」第二弾として、この調理訓練の、片手による野菜の切り方を取り上げたものです。
はじめに大勝巖科長が「決してあせらない、無理をしない。まずは自分流のやり方を見つけてみましょう。けがしないことが大切です」とあいさつ。
「病気になって初めてだったので楽しかった」「いろいろな切り方があることを知り、勉強になった」と好評。また「主人がうれしそうにキャベツやゴボウを切っているのを見て驚きました。これまで、しなくていいよ、と手伝いをさせなかった私は反省。脳の活性化にも役立つのでは。本日の講習は私にも主人にも貴重な体験でした」という声が寄せられました。